石蕗(つわぶき)の思い出
2012年 6月 2日 at 9:55am |
農家の無人販売で石蕗を買いました。
小さい頃、近所のお姉さん達に石蕗摘みに連れて行ってもらった
記憶があります。
皮をむくと灰汁で爪先が染まるので
面倒だと言いながらも母が作ってくれた思い出での一品でした。
軽く茹でて皮を剥き水にさらして煮ます。
2束、下処理をして600gありました。
昆布出汁、1cupに減塩醤油150cc、味醂80cc
出汁昆布の千切り、鷹の爪の輪切り少々で
汁気が八分通り無くなるまでコトコト弱火で煮込みます。
茹でたワラビのような食感で、
食べる時、鼻にふわっとお醤油と山菜の匂いが抜けます。
幼い子供の頃の若い両親と弟の姿がよみがえります。
あそこへ帰ってももう誰も居ないのに、
まだみんなが住んでいるような気がします。
やくちゃぁん、と母の呼びかける声が聞こえてきそうで…。
* * *
豚カツ、イカ、インゲン巻きフライなどの晩御飯。
すみっこにある石蕗の佃煮に寄せる
わたしの思いは誰も知らないのですが…
それを見るわたしの目には
幼い頃のわたしの家族が見えます。
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